エースと目された新人女警の、最初の交番勤務。初めての警ら、初めての職務質問……それらはつまり「たくさんの大恥」だった。
警察学校の卒業席次2番の内田アキラは、期待の新人として駅前の西口交番で人生最初の「警察官」を始める。そんな彼女を指導する、各分野のマイスターたち。アキラは交番での泊まり勤務を通じて、達人のワザに舌を巻く。そしてどうにかそれを真似ようと苦心する中、同期の上原ライトとともに、戦慄すべき「連続女子生徒誘拐事件」の貴重な情報と被疑者を知るに至るのだが……
著者のひとこと
90%が終わった時点で、純然たるお仕事小説、職場小説。それが残り10%で一気に変容する。そんな、誰もやらなかった実験をした意欲作です。
新潮文庫
- 発売日
- 2019.03.01