新人だからこそ、できることがある。新人だからこそ、失敗する特権もある。新人ならではの気付きと発見、それはどんな仕事でも生涯のたからものだ。
警察学校の卒業席次32番の上原ライトは、新人としての不安を山ほど抱えつつ、駅前の東口交番で人生最初の「警察官」を始めることとなった。新任巡査など、市民と変わらない。立番、警ら、巡回連絡……初めてのことばかり。そして、怒鳴られては腕立て伏せをさせられてばかり。辟易しては泣いていたライトはしかし、新人にとっていちばん大事なこと――「自分の頭で考えること」に気付き始める。
著者のひとこと
思いは単行本版と変わりません。ゲラを読んでは、「思いっきり書ききったなあ」と感じました。
新潮文庫
- 発売日
- 2019.03.01