少女らの中に紛れ込んだ魔女は誰か? 終末までの絶望を静謐に暮らす彼女らを襲う、問答無用の「バケモノ」たち。
世界の終わりは突然始まった。黒の海が大地を沈め、無数の「口」が全てを食い尽くしてゆく。この終末から逃れ、天国のような孤島に着いた少女らは、しかしそこでも海の彼方に「口」どもを見た。絶望までの時間を静かに暮らす中、彼女らは謎めいた漂着者を助ける。だがそれは結果として、嘘と裏切りに満ちた殺し合いの始まりとなってしまった。バケモノは、嘘吐きは、そして生き延びるべきは誰なのか?
著者のひとこと
『月光ゲーム』30周年記念作品。私が本格の道を志したきっかけに捧げることができる、そんな熱量で書きました。悔いはありません。
光文社
- 発売日
- 2019.01.30