警察の一部局・一作用としての「公安警察」を、淡々と、不偏不党の立場から、ファクトで論じる
過度にジャーナリスティックな偏向・誇張・知ったかぶりを排し、「それは何か?」「誰がやっているのか?」「何故そうなっているのか?」「どう機能するのか?」「何のために?」「根拠は何か?」等のファクトを淡々と教科書的にまとめた。また教科書的になりすぎないよう、具体例を対話型で検討するインタビュー部分を多数付した。実質的に我が国初の「公安警察」入門書。
著者のひとこと
私は本格ミステリ作家ゆえ、物語の設定とそのリアリティ/リアリティラインを検討するのもお仕事のうち。そして我が国において、とりわけ「公安警察」に係る物語は、リアリティラインをじっくり味わうにふさわしい「ゴツい」「淫靡な」設定を持つのが常。作家としては金鉱です。うち、何がホントで何がウソか。上手いウソと下手なウソの見分け方は。はたまた、より上手いウソとするにはどうすればよいか……ガチガチのファクトを御紹介しつつ、ファクトチェックなどといった無粋なお節介は避け、具体例を通じ、世にある上手いウソの妙味を御一緒に感じてゆけるような一冊を目指しました。
祥伝社
- 発売日
- 2023.3.10