事件なのに動いてくれない・・・・・・そんな切迫した緊急事態のための、困った警察官「取扱い説明書」
警察は「事件でなければ動けません」。市民はこれを確たる事実と信じている。現に、そうした姿勢が厳しく糾弾された警察不祥事もある。だが、これは不良警察官のサボタージュに過ぎないのか? その警察史的・警察実務的な背景は? そして本来〈同盟者〉である市民と警察が、この最大の警察不信を「解決指向で」「協働しながら」乗り越えるにはどうすればよいのか? 警察を動かす現実的なツールの数々から、不良警察官に遭遇してしまったときのFAQまで、イザという事態にすぐ使える「一家に一冊備えたい」実戦的マニュアル。
著者のひとこと
実は私自身、退官したあと、「何だ警察この野郎ふざけんな!!」「素人だと思って嘘ばっか吐きやがって!!」「まして脅しに掛かるのかよ!!」と言いたくなる事態に複数回遭遇していまして・・・・・・その意味で、市民感覚を充分に養えました。ただ警察には警察の言い分がありますし、それが全て言い訳・自己弁護というわけでもない。ならどんなときが言い訳で、どんなときがそうでないのか。どんなときがサボりで、どんなときがそうでないのか。はたまた、医師と患者のような〈同盟者〉として、解決指向で〈治療〉をしてゆくにはどうすればよいのか・・・・・・本書は批判のための批判を乗り越えて、現実的・実際的・実務的な〈処方箋〉を提案します。具体的には、説明書でありマニュアルでありFAQです。
幻冬舎
- 発売日
- 2021.9.30