シンプルにしてロジカル。クローズド・サークルと読者への挑戦状――古典的本格ミステリのエッセンスを抽出。
本多唯花は、眼の前で発された言葉の真偽と虚実をたちまち判別できてしまう、残酷な障害を持つ。大学で心理学を研究する彼女の下に、旧家の財閥の相続人から依頼があった。「一族のうちの嘘吐きを判別してください」――外界から完全に閉ざされた四国山中の人工村で、唯花が嘘判別を開始するとき、その唯花に挑むように、一族が次々と殺されてゆく。この一族の「いちばん大きな嘘」とは?
著者のひとこと
本格ミステリへの入門書、というコンセプトの一冊です。
講談社
- 発売日
- 2016.04.18