「あにょう、ちょーっと、すみませーん」トボけた外貌をしながら、外田警部が考えていることは、全て悪辣な逆トリック。
永年勤続休暇でパリを訪れた外田警部。友人のポンメルシー警視正とともにTGVでリヨンに旅するが、その車内では日本人外交官の射殺死体が発見される。いつもどおり早々に犯人の目星をつける外田だったが、今度の被疑者は鉄壁のアリバイと国際法とに守られていて――「証拠が無いなら作らせろ」を信条にする外田警部は、同乗していたサングラスの老人をどう「使う」のか?
著者のひとこと
コロンボの著名作品群を比較検討し、本格の流儀で再構成しました。
光文社
- 発売日
- 2014.12.15