自由、民主主義、法の支配、基本的人権の尊重。真にリベラルな社会の基本的価値観を問い直す異色作品。
10年前、日本人のみをターゲットとする未知のウイルスによる感染爆発によって、また、それから日本人を保護するための超大国による占領によって、日本は世界地図から消えた。10年の荒廃を経たこの国に、もう未来はない。最後の希望は、レジスタンスの間で囁かれる謎の言葉、「数列」と「涙の雫」……少年は不思議な少女と、それを求めて旅に出る。
著者のひとこと
「中国が恐くないのか」と批判されたことは、モノカキとしてこの上ない名誉でした。
新潮社
- 発売日
- 2012.08.20