脱獄を再現できないのなら、人質を1人ずつ殺す――八重洲家康と渡辺夕佳に強いられた、不可能脱獄のデスゲーム。
第2次大戦中、赤化華族の疑いをかけられ獄死したはずの祖父が生きている――そう教えられた天才ピアニスト八重洲家康は、後輩の渡辺夕佳とともに絶海の孤島「古尊島」を訪れる。だがそこは厳重なパノプティコンを擁する監獄島であり、思いもよらぬ罠がふたりを待ち受けていた。イエ先輩は、祖父が成功したような、不可能脱獄を再現することができるのか。
著者のひとこと
私は物理トリックは苦手科目ですが、やるとなればトコトンやります。
光文社
- 発売日
- 2012.01.20(文庫2014.01.20)