「監殺」文庫 お陰様で3刷 ありがとうございます

2023年5月30日

単行本初版の2015.9.30から7年と8月。

歴史の証言としていえば、本作品は「こんなもの文庫にはできませんよ」「売れないですもん」「古野さんとのお取引もこれが最後です」等々と、担当部長さんにバッサリ斬って捨てられた、なんとも可哀想な作品です。

実際にはもっと侮蔑的なことを言われましたが、まあ結構な口の利き方、結構な鼻息でした。往時の担当氏もそれにいっさい反論しなかった。逆らわなかった。

しかし、不思議なもので。

今の担当くん等の熱意・尽力が、本作品をささやかながらも平成と令和をまたぐロングセラーにしてくださいました。また御案内のとおり、爾後の四六・文庫も懸命に売ってくださっています。おまけに今現在、所労によりお取引を進めることができていないのはむしろ私の方。それが7年と8月後の状況。これらを要するに……

この業界でいやお仕事一般で何より大切なことは、パートナーの選定を誤らないことです。(了)